香典を受け取る葬儀とするのか否かで兄弟で少し議論しました

最近は、葬儀において香典を故人の遺志だとして受け取らない葬儀が増えているように思います。
父の葬儀の際にも、これが兄弟間で少し議論となりました。

妹は最近では受け取らない葬儀が普通となりつつあり、受け取るべきでないと主張しました。
葬儀に参列した時、まだ香典を受け取る葬儀があるのだとまで感じると言うのです。

会社関係で、妹より遥かに沢山葬儀に参列している私の感覚では、妹の発言は極端で、まだそこまで香典を受け取らない事が当たり前になっているとは思えません。

私の父は90歳の長寿であった事もあり、父の兄弟3人、母の兄弟6人とその連れ合いの葬儀では、当然香典をしており、それぞれの兄弟の子供達である甥や姪は当然そのお返しとして香典を受け取ってほしいと思うものです。

現実に、ある葬儀で香典を受け取らないとした事で、葬儀会場で親戚間で押し問答している光景を見た事もあります。
香典を受け取らなければ、その場はこうした押し問答にならなくても、日を改めて弔問に訪れ、そこでご仏前として置いて行かれるケースもあります。

こうした事を考えると、香典は素直に頂き、お返しを半返しより多く返すのが角が立たず良いのではと言うのが私の意見でした。
もし後日弔問を受けるとなると、残された母やすぐ傍に住む兄の嫁に負担が掛かると言う事も、素直に受け取った方が良いと考える理由の1つでもありました。

兄ははっきり意見を言わず、結局私が押し切る形で香典を受ける葬儀としました。
香典を受けると満中陰のお返しも面倒だと妹は考えたのでしょうが、その手配は私達夫婦がすべて行う事で説得しました。

確かに、香典を故人の遺志だとして受けない葬儀が増えていますが、香典の習慣が完全になくなると言う状況にならない限り、やはりこうした事に頭を悩ます事はなくならないでしょう。

どちらがマナーに適うのかは、その土地柄や亡くなられた方にもよるのでしょうが、何かと不慣れで心配な葬儀を営む際に、こうした事で頭を悩ませるのはやはり辛いですネ。