白い喪服と香典の額について

私の友人が若くして亡くなりました。まだ40代でしたので十分若いと言って差し支えないと思います。
その友人はお母さんがご健在で、小料理屋を営む小粋な女性です。

友人の葬儀には、遅れて伺ったのですが、度肝を抜かれてしまいました。
なんと、故人である友人のお母さんの着ていた喪服が、白い着物だったからです。今まで喪服といえば黒だと思っていましたから、私の目が悪くなったのかとドギマギしましたが、確実に白い着物です。

葬儀が終わり、葬儀で一緒になった友人と帰宅する際、そのことに触れたら、呆れられました。
白い喪服も正式な喪服なのだそうです。

むしろ、古来から白い喪服が本流であったのを、日本が戦後アメリカの風習が入ってくる中で、キリスト教式の黒い喪服に変化したというのを
聞きました。自分の無知さに嫌気がさしました。

故人のお母さんは確かに小粋でしたが、常識のある女性です。
だから、白い喪服のことも知っていたし、それを粋に着こなしていたのだと思うと頭が下がりました。

もし白い喪服を着ている人がいても、私のように驚いてばかりいて、変に目立たないようにと思いこのエピソードを書いてみました。
あと、葬儀に行った際に香典をいくら包むのかは、悩むところだと思います。

私は友人なので5000円包みましたが、これで良いようです。
自信がなかったので、帰宅を共にした友人に聞きましたがそれで間違いないと太鼓判を押してもらえました。

こういった知識は、常日頃から知っていないと慌ててしまうなと思いました。
それにしても、友人の死は悲しい現実でした。

人生は儚いのですね。毎日を大切にしたいと故人の友人から教えられたように思いました。
しんみりしています。s_024