立て続けにあった葬儀の記憶

洋服の整理をしていたところ礼服が何着も出てきました。
そういえばもうじき祖父の命日だななんてことを思い出し、少し想いを馳せてみました。

祖父が亡くなったのは突然と言えば突然、しかし納得といえば納得といった頃合いでした。
祖父が亡くなる三ヶ月ほど前に元気だった祖母が突然倒れ入院、ひと月ほどの入院生活を経て亡くなりました。
その頃祖父も入院しており、介護が必要な体でしたから退院後は私や叔母で交代で泊まり込みお世話をしたものでした。

祖父はデイサービスなどに行くことを嫌がっていましたが、介護をする我々にも自分の家庭がありましたので納得してもらいました。
しかしそのデイサービスに行った初日、施設内で帰らぬ人となったのでした。

今思うと本当に妙な話で、施設側を疑ってしまいますね。
もう過ぎたことなので仕方がありませんし、当時は悲しみと「やっと終わった」という解放感めいたものがごっちゃになっていたので考えることも出来ませんでしたね。

そこから葬儀に移るわけですが、二ヶ月前に祖母の葬儀を済ませているので手際よくこなすことが出来ました。
葬儀屋さんは祖母と同じ所にお願いし、祖父の自宅へと連れて帰ってきました。

ただ祖母の時には病院だったので、やらなかった死に化粧などは良い経験になったと思います。
死に化粧や死に装束などは昨今ではやらないことが増えているようですし、今後経験することは無いかもしれませんね。

葬儀の当日は受付をやらされましたが、もう慣れっこですので、完璧に仕事をこなすことが出来たと自負しています。
ただ申し訳ないなと思ったのは、祖母のほうが少し豪華になってしまったことでしょうか。

こんなに立て続けに葬儀を執り行うようになるとは思っていなかったので予算的な都合があったのです。
それでも質素というわけでは無いですし、気持ちはしっかりと込めたので許してくれるかなと思っています。